生

1904年の評論「露骨なる描写」と1907年の短編小説「蒲団」で自然主義文学をリードした田山花袋が、「平面描写論」のさらなる実践として、1908年、読売新聞に連載した自伝三部作の第一部に当たります(第二部は日本新聞に連載「妻」、第三部は毎日電報に連載した「縁」)。友人でライバルの島崎藤村が同時期に朝日新聞に「春」を連載していたこともあり、世間の注目を集めました。「生」では、明治時代前半までの田山家(作中では吉田家)の歩みと、癌を病む母の介護と死をきっかけにして、家族が再生していく様子が描かれており、老いた親との同居と介護という今日性のあるテーマが特徴的です。ITmedia 名作文庫では、『生』(易風社、1910年3月15日発行第3版)を底本に、2010年の常用漢字改定に照らし合わせ、現代仮名遣いへ改めました。底本は総ルビのため、当て字を除き常用漢字のルビは削除しています。

  • 発売日
  • 価格300円

この書籍を購入できるストア

Kindleストア楽天Kobo電子書籍ストアYahoo!ブックストアひかりTVブック漫画全巻ドットコムセブンネットショッピングBookLive!BookLive! for ToshibaiBooks Store紀伊國屋書店

目次

生

連載終了

田山花袋と文学運動「自然主義」を不動のものとした自伝三部作の第一作目「生」です。明治時代前半までの田山家(作中では吉田家)の歩みと、癌を病む母の介護と死をきっかけにして、家族が再生していく様子が描かれています。

表記等について

  1. 読みやすさを優先し、原則として旧仮名遣いを新仮名遣いに改めるほか常用漢字表の新字体を使用するが、原文に文語文がある場合はそのかぎりではない。
  2. 常用漢字表にない漢字、当て字、異字は初出時に振り仮名を付ける。
  3. 難読語で原文を損なうおそれが少ないと思われるものについては仮名に改める。
  4. 振り仮名はブラウザによって表示が異なる。ChromeとInternet Explorerでは文字の上に振り仮名が振られる「ルビ表示」となるが、Firefoxでは文字の後に()で表示される。文字を強調する傍点は、FirefoxとInternet Explorerでは太字で表示される。
  5. ITmedia 名作文庫は、散文作品(小説、随筆、評論、日記等)を主体とする。なるべく初刊本に近いものを底本に選び、全集等、先人たちの校訂を参照する。著者の死後50年を過ぎた作品群の中には、21世紀の今日の観点からみると、差別を始めとした不適切な表現ないしは同表現ととられかねない箇所が見受けられることがあるが、原文の歴史的価値を鑑みて底本どおりとする。