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夫人に破棄された島尾敏雄の日記、かごしま近代文学館が残骸を修復して公開

 島尾敏雄の没後30年を記念して、かごしま近代文学館では9月14日から企画展「島尾敏雄 甦る幻の日記」を開催する。企画展では代表作「死の棘」の背景を記録した日記の欠損部分が公開される。

「島尾敏雄 甦る幻の日記」展

「死の棘」は、夫の情事発覚により精神に異常を来した妻と家庭の崩壊を描いた小説。小栗庸平に映像化され、第43回カンヌ国際映画祭で審査員グランプリを受賞している。当時の記録は『「死の棘」日記』として刊行されているが、情事発覚直前まで付けられていたはずの日記は島尾ミホ夫人に破棄されたと思われていた。

 ところが夫人の没後、奄美大島の自宅から日記の残骸が発見。かごしま近代文学館では約2年かけて修復作業を行ったという。企画展では修復された日記7冊が公開される。

 島尾敏雄の長男は写真家の島尾伸三、漫画家のしまおまほは孫。