右大臣実朝

右大臣実朝太宰治

鎌倉時代に成立した古典『吾妻鏡』を典拠とした書き下ろし長編小説です。1943年9月25日、錦城出版社から刊行されています。源頼朝の四男で、金槐和歌集など歌人としても高名な三代将軍実朝の悲劇的な人生を、その没後20年に「私」が語る、という体裁をとっています。御坂峠の文学碑の碑文「富士には月見草がよく似合ふ」を作るとき、この小説の自筆原稿から集字されたことでも知られています。ITmedia 名作文庫では錦城出版社版を底本に、巻頭に解説「滅びの予兆に託した中期の意欲作」(北条一浩)を収録しました。口語文を2010年の常用漢字改定に照らし合わせ現代仮名遣いへ改めるとともに、常用外漢字にはルビを振り読みやすくした縦書版電子書籍です。

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  • 価格100円

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目次

右大臣実朝

右大臣実朝連載終了

おたずねの鎌倉右大臣さまに就いて、それでは私の見たところ聞いたところ、つとめて虚飾を避けてありのまま、あなたにお知らせ申し上げます。間違いのないよう、出来るだけ気をつけてお話し申し上げるつもりではございます。

表記等について

  1. 読みやすさを優先し、原則として旧仮名遣いを新仮名遣いに改めるほか常用漢字表の新字体を使用するが、原文に文語文がある場合はそのかぎりではない。
  2. 常用漢字表にない漢字、当て字、異字は初出時に振り仮名を付ける。
  3. 難読語で原文を損なうおそれが少ないと思われるものについては仮名に改める。
  4. 振り仮名はブラウザによって表示が異なる。ChromeとInternet Explorerでは文字の上に振り仮名が振られる「ルビ表示」となるが、Firefoxでは文字の後に()で表示される。文字を強調する傍点は、FirefoxとInternet Explorerでは太字で表示される。
  5. ITmedia 名作文庫は、散文作品(小説、随筆、評論、日記等)を主体とする。なるべく初刊本に近いものを底本に選び、全集等、先人たちの校訂を参照する。著者の死後50年を過ぎた作品群の中には、21世紀の今日の観点からみると、差別を始めとした不適切な表現ないしは同表現ととられかねない箇所が見受けられることがあるが、原文の歴史的価値を鑑みて底本どおりとする。