正義と微笑

正義と微笑太宰治

旧制一高の受験に失敗した芦川進は日記をつけながら今後の進路をよく考えた上、以前からあこがれていた俳優の道を目指そうと決意します。夢見がちだった少年がリアリストへと成長してゆく過程を描いた本作は、1942年に書き下ろされました。太宰治の弟子の一人、堤重久の弟で俳優の堤康久がつけていた日記を材料にしていますが、元の日記にあった「マルクス」はすべて「キリスト」に書き換えられています。本書は『正義と微笑』(錦城出版社、1942年6月10日発行)を底本に、巻頭に「ミニ解説」を付けています。2010年の常用漢字改定に照らし合わせ現代仮名遣いへ改めるとともに、常用外漢字にはルビを振り、読みやすくするなど、独自の校訂を行った縦書版電子書籍です。

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  • 価格100円

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目次

正義と微笑

正義と微笑連載終了

「僕は、きょうから日記をつける。このごろの自分の一日一日が、なんだか、とても重大なもののような気がして来たからである。」16歳になった芦川進は日記をつけながら今後の進路をよく考え、以前からあこがれていた俳優の道を目指そうと決意します。『パンドラの匣』と同じく日記形式の青春小説です。

表記等について

  1. 読みやすさを優先し、原則として旧仮名遣いを新仮名遣いに改めるほか常用漢字表の新字体を使用するが、原文に文語文がある場合はそのかぎりではない。
  2. 常用漢字表にない漢字、当て字、異字は初出時に振り仮名を付ける。
  3. 難読語で原文を損なうおそれが少ないと思われるものについては仮名に改める。
  4. 振り仮名はブラウザによって表示が異なる。ChromeとInternet Explorerでは文字の上に振り仮名が振られる「ルビ表示」となるが、Firefoxでは文字の後に()で表示される。文字を強調する傍点は、FirefoxとInternet Explorerでは太字で表示される。
  5. ITmedia 名作文庫は、散文作品(小説、随筆、評論、日記等)を主体とする。なるべく初刊本に近いものを底本に選び、全集等、先人たちの校訂を参照する。著者の死後50年を過ぎた作品群の中には、21世紀の今日の観点からみると、差別を始めとした不適切な表現ないしは同表現ととられかねない箇所が見受けられることがあるが、原文の歴史的価値を鑑みて底本どおりとする。