晩年

晩年太宰治

1936年6月25日に砂子屋書房から刊行された太宰治の記念すべき第一著作集です。第一回芥川龍之介賞候補作となった「逆行」を含む15の短編が収録されています。後の著作集に再録されている作品も少くありません。「私はこの短編集一冊のために、十箇年を棒に振った」という太宰。書きまくった「原稿用紙五万枚。そうして残ったのは、辛うじてこれだけである」とは本人の弁。1941年、一部を手直しして、同書房から改版刊行されました。1947年には新潮文庫に登場、その後、出版社各社から刊行され現在に至っています。ITmedia 名作文庫では、巻頭に解説「俗出発点にあったバリエーションを愉しむ」(北条一浩)を収録し、2010年の常用漢字改定に照らし合わせ現代仮名遣いへ改めるとともに、常用外漢字にはルビを振り読みやすくした縦書版電子書籍をお届けします。(近日刊行予定)

目次

葉

連載終了

文芸評論家の古谷綱武と太宰の友人・檀一雄が中心になって発行された季刊同人誌『鷭(ばん)』の第一集(1934年4月)に発表されました。

思い出

思い出連載終了

1933年、詩人の神戸雄一、文芸評論家の古谷綱武、小説家の木山捷平、今官一等が始めた同人誌「海豹」に3回に分けて発表されました。

魚服記

魚服記連載終了

1933年3月、詩人の神戸雄一、文芸評論家の古谷綱武、小説家の木山捷平、今官一等が始めた同人誌「海豹」創刊号に発表されました。

列車

列車連載終了

1933年2月、東奥日報社の週刊誌「サンデー東奥」に発表されました。「太宰治」のペンネームで発表された最初の作品です。

雀こ

雀こ連載終了

1935年7月号の「作品」に発表されました。

  • 雀こ (2016年11月28日 公開)

表記等について

  1. 読みやすさを優先し、原則として旧仮名遣いを新仮名遣いに改めるほか常用漢字表の新字体を使用するが、原文に文語文がある場合はそのかぎりではない。
  2. 常用漢字表にない漢字、当て字、異字は初出時に振り仮名を付ける。
  3. 難読語で原文を損なうおそれが少ないと思われるものについては仮名に改める。
  4. 振り仮名はブラウザによって表示が異なる。ChromeとInternet Explorerでは文字の上に振り仮名が振られる「ルビ表示」となるが、Firefoxでは文字の後に()で表示される。文字を強調する傍点は、FirefoxとInternet Explorerでは太字で表示される。
  5. ITmedia 名作文庫は、散文作品(小説、随筆、評論、日記等)を主体とする。なるべく初刊本に近いものを底本に選び、全集等、先人たちの校訂を参照する。著者の死後50年を過ぎた作品群の中には、21世紀の今日の観点からみると、差別を始めとした不適切な表現ないしは同表現ととられかねない箇所が見受けられることがあるが、原文の歴史的価値を鑑みて底本どおりとする。