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連載中の小説/随筆

或る女

白樺派代表作家の一人、有島武郎による長編小説です。封建制度に抗い自我を貫き通そうとする若き女性の姿を描く、大正時代を代表する近代日本文学の傑作。モデルは、国木田独歩の最初の妻、佐々城信子です。

電子書籍

支那游記

芥川龍之介は、1921年3月から7月までの4ヶ月間、大阪毎日新聞社の海外視察員として中国を訪れ各地を訪問しました。帰国後、大阪毎日新聞に掲載された紀行文等を中心にまとめられたのが『支那游記(しなゆうき)』(改造社、1925)です。この旅行後、芥川の心身の衰えが始まります。いったい、芥川は中国で何を見たのでしょうか?『支那游記』は「上海游記」「江南游記」「長江游記」「北京日記抄」「雑信一束」で構成されています。改造社版の底本は全文振り仮名の付いた「総ルビ」ですが、ITmedia 名作文庫では常用外漢字など、読みづらい文字に振られた一部のルビ以外は省略するとともに、新聞連載時のイメージで、毎日一編ずつ掲載していきます。

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右大臣実朝

鎌倉時代に成立した古典『吾妻鏡』を典拠とした書き下ろし長編小説です。1943年9月25日、錦城出版社から刊行されています。源頼朝の四男で、金槐和歌集など歌人としても高名な三代将軍実朝の悲劇的な人生を、その没後20年に「私」が語る、という体裁をとっています。御坂峠の文学碑の碑文「富士には月見草がよく似合ふ」を作るとき、この小説の自筆原稿から集字されたことでも知られています。ITmedia 名作文庫では錦城出版社版を底本に、巻頭に解説「滅びの予兆に託した中期の意欲作」(北条一浩)を収録しました。口語文を2010年の常用漢字改定に照らし合わせ現代仮名遣いへ改めるとともに、常用外漢字にはルビを振り読みやすくした縦書版電子書籍です。

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新ハムレット

太宰治の中期を代表する作品の1つで、最初の書き下ろし長編となった『新ハムレット』は、1941年7月2日、文藝春秋社から発行されました。同年2月から5月まで、かなりの意気込みで執筆されたものです。シェイクスピアの名作に挑んだという点では、志賀直哉の「クローヂヤスの日記」と比較されることもあります。ITmedia 名作文庫では前記文藝春秋版を底本に、巻頭に解説『「かすかな室内楽」としての小説』(北条一浩)を収録しました。2010年の常用漢字改定に照らし合わせ人名ともに現代仮名遣いへ改めるとともに、常用外漢字にはルビを振り読みやすくした縦書版電子書籍です。

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津軽

太宰治の代表作の1つである『津軽』は「新風土記叢書」の1冊として、昭和19(1944)年11月、小山書店から書き下ろしで刊行されました。「こんどの旅に依って、私をもういちど、その津島のオズカスに還元させようという企画も、私に無いわけではなかったのである。都会人としての私に不安を感じて、津軽人としての私をつかもうとする念願である。言いかたを変えれば、津軽人とは、どんなものであったか、それを見極めたくて旅に出たのだ。私の生きかたの手本とすべき純粋の津軽人を捜し当てたくて津軽へ来たのだ。そうして私は、実に容易に、随所に於てそれを発見した。」(「蟹田」より)。巻頭に「ミニ解説」(過去と現在をつなぐ旅:北條一浩)を付け、2010年の常用漢字改定に照らし合わせて読みやすくした縦書版電子書籍です。

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